陶器に興味を持ち始めたら、まず揃えたいのが小皿、急須、そして湯呑の3つのアイテムです。一般に小皿は直径15センチより小さいサイズのお皿のことを言います。ちなみにコレクションとして楽しむ人も多い豆皿も小皿の中に含まれます。小皿は醤油入れとしたり、香の物をいれたりと、いくつあっても困らない万能アイテムです。
一方、小さな手のひらサイズのお皿の中にそれぞれの世界観がたっぷりとつまっている個性的なお皿も多く、集めだすときりがなくなることも言われます。また大皿に比べると安価なため、料理の雰囲気にあうように何種類かそろえる場合でも、お財布への負担が少ないことは魅力です。
急須と湯呑は同じ素材でそろえたほうがスマートです。陶器の急須でお茶をいれることには様々なメリットがあると言われます。まずガラス急須に比べ、お茶のうまみ成分が抽出されやすいことが挙げられます。他には、急須の内部でお茶の渋み成分であるカテキンが吸収されるためマイルドな味わいになるということです。
このため陶器の急須でいれたお茶は「コクがある」や「まろやかである」と評価されることが多く、特別うま味を感じる人が多いと言われています。そして陶器はガラスと比べると保温性に優れるため、湯呑も同じ陶器でそろえたほうが、多少時間がたっても適温を保ったお茶を飲むことが可能です。
この3アイテムは、陶器の良さを知るためのファーストステップとして最適です。
身近にあるアイテムを陶器にシフトチェンジすることは、陶器の使い勝手の良さに気づいたり、優れた機能性を認識したりするきっかけになります。